ホワイトニング後は、着色しやすい状態なので色の濃いものは避けなければいけません。
ずっと好きなものを我慢しないといけないの?と疑問の方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、ホワイトニング後の食事のポイントや制限時間について解説します。
効果を長持ちさせるための飲食選びについても言及していますので、ホワイトニングを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
ひだまり歯科クリニック院長 飛田逹宏
【経歴】
- 平成15年 大阪大学歯学部 卒業
- 平成19年 大阪大学大学院歯学研究科卒業 歯学博士
- 平成19~22年 大阪市内の歯科医院にて勤務
- 平成22年6月 兵庫県芦屋市に、ひだまり歯科クリニック 開業
ひだまり歯科クリニックでは、来院された患者様に丁寧な説明を心掛け、納得頂いた上で治療を行い、患者様にも積極的に治療に望んでもらうとともに、患者様が満足してもらえる治療が提供できるよう、最善を尽くしております。
目次
ホワイトニング後の食事のポイント
ホワイトニング後の食事のポイントについて紹介します。
着色しにくい飲み物と食べ物
着色しにくい飲み物 | 着色しにくい食べ物 |
麦茶、牛乳、ルイボスティー | ごはん、パン、麺類塩コショウで味付けした料理シチューカルボナーラ、ペペロンチーノ |
ホワイトニング後は、できるかぎり色の薄いものを摂るようにしましょう。
飲み物は水を飲むのが一番よいですが、水が苦手な方もいらっしゃると思います。
そんな方には、麦茶やルイボスティーがおすすめです。
食べ物を選ぶ際は、パスタを食べる際はカルボナーラやペペロンチーノを選ぶなど、色の薄いものを選ぶようにしましょう。
着色しやすい食材を避ける方法
ホワイトニング後は、ソースや醤油、カレー等の色の濃い調味料を食べると、着色してしまいます。
「白い服についた時に落ちやすいかどうか」で判断すると、着色しやすい食材を避けられるのでおすすめです。
食事のタイミングと注意点
ホワイトニング後は、薬剤の影響で歯が溶けやすく、着色しやすい状態です。
そのため、色の濃いものだけでなく酸性のものも避けなければいけません。
酸性の飲食物は、以下の通りです。
- 柑橘類
- 炭酸
- アルコール
- ヨーグルト
ヨーグルトは色が白いですが、実は酸性の食べ物です。
特に、ホワイトニング後2〜3時間は酸性の強いものは避けましょう。
ホワイトニング後の飲み物選び
ここでは、ホワイトニング後の飲み物選びについて解説します。
コーヒーや赤ワインの代替品
コーヒーや赤ワインは色の濃い飲み物なので、着色しやすいので避けましょう。
特に、アルコールを摂取すると口の中が乾きやすくなり、着色する原因になります。
コーヒーや赤ワインの代わりには、以下の飲み物がおすすめです。
- ハーブティー
- 白ワイン
- 日本酒
- 焼酎
コーヒーの代わりに、ハーブティーを飲むのがおすすめです。
ルイボスティーと同じく、色素沈着のもととなるタンニンが少ないため、着色しにくいといえます。
ホワイトニング後は本来アルコールなら控えた方がよいですが、どうしても難しい場合は色の薄いお酒を飲むとよいでしょう。
同じワインでも、赤ワインよりも白ワインを飲むのがおすすめです。
牛乳やポリフェノールの効果
着色しやすい赤ワインには、ポリフェノールという物質が含まれています。
ポリフェノールは動脈効果を防ぐ効果があるなど健康にはよいものですが、歯の表面につくことで着色しやすいという特徴があります。
豆腐に含まれるイソフラボンや緑茶に含まれるタンニンも、ポリフェノールの一種です。
そのため、豆腐や豆乳は一見すると白いので着色の心配はなさそうに見えますが、避けるのがよいでしょう。
ホワイトニング後の食事制限時間
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングの2種類あります。
どちらのホワイトニングもホワイトニング後に食事してもよいですが、オフィスホワイトニング後12〜48時間以内、ホームホワイトニング後2〜3時間以内は、色の濃いものを避けましょう。
ホワイトニング後に食事制限があるのは、薬剤の影響や施術で口を開けたままにしていたことなどによって、歯が乾きやすくなっているためです。
歯の表面が乾いていると、刺激を受けやすく、着色もつきやすい状態にあります。
そのため、ホワイトニング後に色の濃いものを摂ると、歯の表面に着色がつくだけでなく、
内部にまで浸透してしまいます。
ホワイトニング後は、酸性のものや色の濃いものはなるべく避けるようにしましょう。
ホームホワイトニングの注意事項
ここでは、ホームホワイトニング後のケア方法や、食事管理などの注意事項を解説します。
ホワイトニング後の適切なケア
ホワイトニング後は、毎日丁寧に歯磨きして、着色を防ぎましょう。
着色予防を防ぐホワイトニング用の歯磨きを使うこともおすすめです。
また、喫煙するとタバコに含まれるタールによって、着色しやすくなります。
ホワイトニング後に、歯の白さを持続させたいならタバコは控えるようにしましょう。
それ以外にも、口呼吸などで口の中が乾きやすいと着色がつきやすくなります。
歯並びが悪くなる原因になることもありますので、医師に相談するとよいでしょう。
ホームホワイトニング後の食事管理
ホームホワイトニングを1〜2週間続けて行う場合は、日頃から着色しにくいものを選びましょう。
しかし、施術のタイミングや会食の予定などで、毎日色が濃いものを避けるのは難しいはずです。
そんな場合は、色の濃いものを食べる前に水を飲むようにしましょう。
歯の渇きを防ぐことで、着色しにくくなります。
また、色の濃いものを飲む際は、ストローを使って歯に着色がつかないようにするのもおすすめです。
着色汚れは時間が経つほど、内部に浸透してしまいます。
食後はなるべくはやく歯磨きをするようにしましょう。
ホワイトニング予約と食事計画
ホワイトニングの予約前後の食事対策や、歯の表面を守る食材について解説します。
予約前後の食事対策
ホワイトニングは、歯の表面がきれいな状態でないと効果が得られません。
ホワイトニング前はクリーニングで着色を落とし、予約まではできるだけ着色がつかないように、色の濃いものを避けましょう。
ホワイトニング後も色の濃いものを避けることで、歯の白さを長く保てるでしょう。
歯の表面を守る食材
ホワイトニング後に歯の白さを持続させるには、歯の表面を守る食材を選ぶことが重要です。
- 人参・セロリなどの繊維質………噛むことで歯の表面をきれいに保つ作用
- 牛乳などに含まれるカルシウム………歯の表面にあるエナメル質を強くする作用
- かぼちゃなどに含まれるビタミンA………歯の表面にあるエナメル質を強くする作用
- ブロッコリーなどに含まれるビタミンC………歯の内部にある象牙質を強くする作用
- 干しシイタケなどに含まれるビタミンD………カルシウムの吸収をサポートする作用
歯の表面を守るには、これらの食材を取り入れるだけではいけません。
バランスのよい食事と毎日の歯磨きにくわえ、定期検診でホワイトニング後の歯を健康に保ちましょう。
まとめ
- ホワイトニング後は、できるかぎり色の濃いものを避けましょう
- ホワイトニング後は水を飲むのが一番よいが、着色しにくいルイボスティーもおすすめ
- ホワイトニング後に着色しやすいの食材を避ける方法は、「白い服についた時に落ちやすいかどうか」で判断するとよい
- オフィスホワイトニング後12〜48時間以内、ホームホワイトニング後2〜3時間以内は、色の濃いものを避けましょう。
- ホワイトニング後に色の濃いものを食べる際は、食前に水を飲む、ストローを使用するなどで対策し、なるべく早く歯を磨くようにしましょう
ホワイトニング後の食事に気をつけないと、せっかく白くなった歯が黄色くなってしまうかもしれません。
ホワイトニング後はできるかぎり色の濃いものを避け、食事後はなるべく早く歯を磨きましょう。
タイミングや食事の予定で色の濃いものを食べる際は、食前に水を飲むことで乾燥を防ぎ、ストローを使ってなるべく歯に着色しないように気を付けるのがおすすめです。
ホワイトニング後の食事に関してわからないことがあれば、お気軽にご相談ください。
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