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唾液アミラーゼの効果|具体的な役割とは?

唾液アミラーゼの効果

唾液中にはアミラーゼという消化酵素が含まれていることをご存じでしょうか?このアミラーゼにはさまざまな作用があり、わたしたちの体にとって大切な酵素の1つです。

本記事では、唾液アミラーゼの効果について解説しています。唾液が少なくなる原因についても説明していますので、唾液の働きを知り、唾液の分泌を促してください。

記事監修者

ひだまり歯科クリニック院長 飛田逹宏

【経歴】

  • 平成15年 大阪大学歯学部 卒業
  • 平成19年 大阪大学大学院歯学研究科卒業 歯学博士
  • 平成19~22年 大阪市内の歯科医院にて勤務
  • 平成22年6月 兵庫県芦屋市に、ひだまり歯科クリニック 開業

ひだまり歯科クリニックでは、来院された患者様に丁寧な説明を心掛け、納得頂いた上で治療を行い、患者様にも積極的に治療に望んでもらうとともに、患者様が満足してもらえる治療が提供できるよう、最善を尽くしております。

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唾液中のアミラーゼの具体的な役割とは?

唾液は口の中にある唾液腺から分泌されており、その分泌量は成人で1日に1〜1.5リットルもの量です。

唾液の分泌は健康のために非常に重要です。ここでは、唾液や唾液中に含まれるアミラーゼの役割について解説します。

消化の第一段階としてのアミラーゼの働き

唾液中に含まれている消化酵素のアミラーゼは、噛むことで食べ物と混ざり合い、でんぷんを糖に変える働きがあります。

糖質の消化を助けるため、胃腸の負担も軽減できるのです。

また、糖化されることで味も感じやすくなるでしょう。

ご飯をよく噛んで食べると甘みを感じることが多いと思います。これはアミラーゼによってご飯のでんぷんが甘い糖に分解されるからなのです。

口の粘膜の保護

唾液には、口腔内の粘膜を保護する働きがあります。

口の中が唾液によって潤っていることで、飲食時も食べ物を食道へとスムーズに移動させられるのです。

唾液の分泌が少なく乾燥している状態では、食べ物が口の中に張り付いたり、粘膜が傷つきやすくなったりしてしまいます。

口腔内の自浄作用

唾液には、自浄作用といって食べかすや汚れを洗い流してくれる作用があります。

また、唾液アミラーゼが歯に付着したでんぷんを分解してくれるため、口の中をきれいにして細菌が繁殖するのを予防できます。

歯の再石灰化

口の中は飲食をするたびに、虫歯菌が飲食物の糖分を餌にして酸を作り出します。

この酸によって歯からカルシウムやリン酸が溶け出す脱灰(だっかい)が起こるのです。

しかし、唾液には歯から溶け出したカルシウムやリン酸を元に戻す再石灰化(さいせっかいか)の作用があるため、虫歯から歯を守ります。

ただし、長時間食べ続けたり、間食の回数が多かったりすると再石灰化が追いつかないようになってしまうのです。

唾液中にはアミラーゼという消化酵素が含まれていることをご存じでしょうか?このアミラーゼにはさまざまな作用があり、わたしたちの体にとって大切な酵素の1つです。

本記事では、唾液アミラーゼの効果について解説しています。唾液が少なくなる原因についても説明していますので、唾液の働きを知り、唾液の分泌を促してください。

唾液中のアミラーゼの具体的な役割とは?

唾液は口の中にある唾液腺から分泌されており、その分泌量は成人で1日に1〜1.5リットルもの量です。唾液の分泌は健康のために非常に重要です。ここでは、唾液や唾液中に含まれるアミラーゼの役割について解説します。

消化の第一段階としてのアミラーゼの働き

唾液中に含まれている消化酵素のアミラーゼは、噛むことで食べ物と混ざり合い、でんぷんを糖に変える働きがあります。

糖質の消化を助けるため、胃腸の負担も軽減できるのです。

また、糖化されることで味も感じやすくなるでしょう。ご飯をよく噛んで食べると甘みを感じることが多いと思います。

これはアミラーゼによってご飯のでんぷんが甘い糖に分解されるからなのです。

口の粘膜の保護

唾液には、口腔内の粘膜を保護する働きがあります。

口の中が唾液によって潤っていることで、飲食時も食べ物を食道へとスムーズに移動させられるのです。

唾液の分泌が少なく乾燥している状態では、食べ物が口の中に張り付いたり、粘膜が傷つきやすくなったりしてしまいます。

口腔内の自浄作用

唾液には、自浄作用といって食べかすや汚れを洗い流してくれる作用があります。

また、唾液アミラーゼが歯に付着したでんぷんを分解してくれるため、口の中をきれいにして細菌が繁殖するのを予防できます。

歯の再石灰化

口の中は飲食をするたびに、虫歯菌が飲食物の糖分を餌にして酸を作り出します。

この酸によって歯からカルシウムやリン酸が溶け出す脱灰(だっかい)が起こるのです。

しかし、唾液には歯から溶け出したカルシウムやリン酸を元に戻す再石灰化(さいせっかいか)の作用があるため、虫歯から歯を守ります。

ただし、長時間食べ続けたり、間食の回数が多かったりすると再石灰化が追いつかないようになってしまうのです。

その結果、脱灰が優勢となり虫歯が進行してしまうため食事の時間を決め、間食を減らすことが大切です。

口臭の予防(殺菌)

口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなるため口臭が強くなります。口臭を予防するためには、唾液の分泌を促し、口の中を潤わせることが大切です。

また、唾液には殺菌作用と抗菌作用もあります。殺菌作用によっても口臭を予防することができます。

そして、唾液中には10種類以上の酵素や免疫物質が唾液に含まれており、口の中に入ってくるウイルスに対して抵抗する力もあるのです。

唾液が少なくなる要因

唾液の分泌が少なくなる主な原因は以下の4つです。

  • ストレス
  • 服薬の影響
  • 加齢
  • 唾石症

それぞれの原因を詳しく解説します。

ストレス

ストレスや緊張などによって唾液の分泌が減ることがあります。

唾液腺は自律神経によってコントロールされていますが、ストレスがあったり緊張したりしていると交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されてしまうのです。

唾液を分泌するためにもリラックスした状態を心がけるといいでしょう。

服薬の影響

薬によっては副作用で唾液の分泌が抑制されてしまうものがあります。また、複数の薬を服用することでドライマウスを引き起こす可能性が40%も上昇するといわれています。

加齢

加齢によっても唾液の分泌量が減少することがあります。唾液はよく噛むことで分泌されます。しかし、歳を重ねることで歯の本数が減るなど咀嚼する力が衰えやすくなるのです。噛む機能が衰えることも唾液が減少する原因の1つでしょう。

また、全身の健康状態によって服薬することも多くなります。薬の副作用で唾液の分泌が抑制されることも考えられます。

唾石症

唾石症(だせきしょう)とは、唾液腺の中に石ができる病気です。この石によって唾液腺が詰まってしまい、唾液が口の中に流れ出なくなってしまいます

石が小さく、軽症の場合は、自然と排出されるため経過観察を行うことが多いでしょう。痛みや腫れなどの症状が出ている場合は、細菌感染の可能性が考えられるため抗菌薬を用いた治療を行います。石が排出されないと考えられる場合は、全身麻酔をしてから切開し、唾液腺ごと取り出す摘出術を行うことがあります。

まとめ

  • 唾液の中にはアミラーゼという消化酵素があり、でんぷんを糖に変える働きがある。糖質の消化が助けられるため胃腸の負担を軽減できる。
  • 唾液アミラーゼは、歯に付着したでんぷんを分解する働きもあるため、細菌の繁殖を予防できる。
  • その他にも唾液には、口の中の粘膜の保護、自浄作用、再石灰化の促進、殺菌作用による口臭予防などさまざまな役割がある。
  • 唾液の分泌は、ストレスや服薬、加齢、唾石症などの病気によって減少することがある。

唾液アミラーゼは健康のためにとても大事な酵素の1つです。唾液腺だけでなく、膵臓からも分泌されます。唾液腺からアミラーゼの分泌を促すためにはよく噛むことが重要でしょう。そして、唾液には口の中のさまざまなトラブルを回避する働きがあります。よく噛んだり唾液腺をマッサージしたりして唾液の分泌を促しましょう。

その結果、脱灰が優勢となり虫歯が進行してしまうため食事の時間を決め、間食を減らすことが大切です。

口臭の予防(殺菌)

口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなるため口臭が強くなります。口臭を予防するためには、唾液の分泌を促し、口の中を潤わせることが大切です。

また、唾液には殺菌作用と抗菌作用もあります。殺菌作用によっても口臭を予防することができます。

そして、唾液中には10種類以上の酵素や免疫物質が唾液に含まれており、口の中に入ってくるウイルスに対して抵抗する力もあるのです。

唾液が少なくなる要因

唾液の分泌が少なくなる主な原因は以下の4つです。

  • ストレス
  • 服薬の影響
  • 加齢
  • 唾石症

それぞれの原因を詳しく解説します。

ストレス

ストレスや緊張などによって唾液の分泌が減ることがあります。

唾液腺は自律神経によってコントロールされていますが、ストレスがあったり緊張したりしていると交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されてしまうのです。

唾液を分泌するためにもリラックスした状態を心がけるといいでしょう。

服薬の影響

薬によっては副作用で唾液の分泌が抑制されてしまうものがあります。また、複数の薬を服用することでドライマウスを引き起こす可能性が40%も上昇するといわれています。

加齢

加齢によっても唾液の分泌量が減少することがあります。唾液はよく噛むことで分泌されます。

しかし、歳を重ねることで歯の本数が減るなど咀嚼する力が衰えやすくなるのです。噛む機能が衰えることも唾液が減少する原因の1つでしょう。

また、全身の健康状態によって服薬することも多くなります。薬の副作用で唾液の分泌が抑制されることも考えられます。

唾石症

唾石症(だせきしょう)とは、唾液腺の中に石ができる病気です。この石によって唾液腺が詰まってしまい、唾液が口の中に流れ出なくなってしまいます

石が小さく、軽症の場合は、自然と排出されるため経過観察を行うことが多いでしょう。

痛みや腫れなどの症状が出ている場合は、細菌感染の可能性が考えられるため抗菌薬を用いた治療を行います。

石が排出されないと考えられる場合は、全身麻酔をしてから切開し、唾液腺ごと取り出す摘出術を行うことがあります。

まとめ

  • 唾液の中にはアミラーゼという消化酵素があり、でんぷんを糖に変える働きがある。糖質の消化が助けられるため胃腸の負担を軽減できる。
  • 唾液アミラーゼは、歯に付着したでんぷんを分解する働きもあるため、細菌の繁殖を予防できる。
  • その他にも唾液には、口の中の粘膜の保護、自浄作用、再石灰化の促進、殺菌作用による口臭予防などさまざまな役割がある。
  • 唾液の分泌は、ストレスや服薬、加齢、唾石症などの病気によって減少することがある。

唾液アミラーゼは健康のためにとても大事な酵素の1つです。唾液腺だけでなく、膵臓からも分泌されます。

唾液腺からアミラーゼの分泌を促すためにはよく噛むことが重要でしょう。

そして、唾液には口の中のさまざまなトラブルを回避する働きがあります。よく噛んだり唾液腺をマッサージしたりして唾液の分泌を促しましょう。

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