歯列矯正でブサイクになるというのは本当？原因と対策について解説

お顔の下半分の印象を占める口元。『マスク美人』という言葉もあるほど、口元の印象はお顔全体の印象に関わります。

綺麗になりたくて始めたはずの歯列矯正で、逆に不細工になってしまったら…本当にショックですよね。歯列矯正は何故失敗してしまうのでしょう？成功するための秘訣はあるのでしょうか？

歯列矯正でブサイクになると言われている事例

口元が引っ込みすぎる

出っ張った歯を引っ込めようとして、後ろに下げすぎてしまうケースや、所謂Eラインを気にしすぎてどんどん後ろにずらした結果、やりすぎてしまうケースなどがこの事例です。抜歯を伴う歯列矯正の場合は歯の移動スペースが広く取れるため、動かしすぎてしまい、口元が必要以上に引っ込んでしまったりするケースもあります。

出っ歯になる

先程とは逆に、抜歯が必要な症例にも関わらず、非抜歯で歯並びを変えたせいで最初よりも出っ歯になってしまうケースがあります。スペースが無いのに、顎を広げて歯を並べようとした結果、出っ歯になってしまうのです。

ブラックトライアングルが出来る

『ブラックトライアングル』とは、歯と歯、そしてその歯茎に出来る隙間のことです。前歯部に主に出来るもので、誰でもほんの少し程度はあるものですが、はっきりと視認出来るくらいの隙間のことを特にそう呼びます。歯並びがスカスカに見えたりしますし、機能的に、ブラックトライアングルには物が詰まりやすかったりもします。

これは、歯茎の骨が下がってしまうことにより、歯肉も合わせて下がり、歯の根元の露出が多くなり起こります。高齢の方には特によく見られるものです。

歯列矯正を受けることにより、ガタガタで清掃が充分に出来ていなかった歯は綺麗に磨くことが出来るようになります。その結果腫れていた歯肉が引き締まり、隙間として現れるということがあるのです。

また、歯並びが悪いところの骨はそもそも低くなってしまっている場合も多く、骨の位置が低いところに並べるために隙間が現れることもあります。

これは先述した２つのケースとは異なり、健康になるが故に出来る弊害とも言えるでしょう。

顔のバランスが変わる

冒頭でもお話しましたが、お顔の印象の半分を口元が占めています。歯並びと噛み合わせが変わると、顎の位置の変化によってお顔のバランスが変化します。良い変化に感じられる場合がほとんどですが、見慣れたお顔からの変化に戸惑う方もおいでです。

面長になった

矯正が終わったとき、顔が以前よりも面長になったりエラ張りがなくなったりするケースがあります。これは、噛み合わせの変化で筋肉の形が変わったことによって起こります。また、矯正期間に装置の痛みや食べづらさから栄養が不足する場合がよくあります。それによって頬がこけてみえたり、面長になったりすることがあります。

これはきちんと並んだ歯で良く噛み、栄養をとっていくとだんだんと改善されるケースがあります。また、お口の筋肉のトレーニングも効果的です。

歯列矯正でブサイクにならないための方法

歯科医師と充分に話し合い、治療方針を決定する

まずはご自身の目指したいゴールを決定しましょう。そしてそれを歯科医師に伝え、それの達成が可能か不可能か、どうすれば近づけるのかをよく話し合ってから治療を開始することが最も重要です。また、治療が始まってからも何か心配ごとが出来たりしたら気軽相談しましょう。このように、気軽に相談ができるかどうかも、その医院で矯正をするか決めるポイントになります。

治療の経過を定期的にチェックし、問題ないか確認する

治療が始まったら、歯科医師の指示に従い、定期的に経過確認をします。動かしていく過程で予定通り動いているかをこまめに確認することによって、歯の動かしすぎなどを防ぐことが出来ます。歯の動きは個人差も大きく、動きが悪い人と同じくらい早い人も存在します。自己判断せず、歯科医師の指示に従ってください。

経験豊富で信頼できる歯科医師がいる歯科医院で矯正をする

前述した、歯列矯正の失敗というのは、歯科医師の治療計画に不備があったりする場合が多くあります。歯列矯正は専門性が高く、一般歯科の歯科治療とはまた分野の違う治療になります。歯科医師それぞれの経験も非常に重要です。

近年では、歯科矯正専門の歯科矯正医を外部から呼んで診療する医院も珍しくありませんし、一般歯科医師や歯科口腔外科医とも違う視点で判断出来るのが歯科矯正医です。

経験豊富で症例を多く持った、信頼のおける歯科医師に歯列矯正を担当してもらうと、安心で堅実な結果が期待出来るでしょう。

まとめ

いかがでしたか？歯並びはお顔の印象に大きく影響を及ぼし、整形と同じくらいの効果を得られることもあると同時に思ったとおりにならないリスクも伴うものです。後悔のない施術を受けるためにも、下調べや初めのカウンセリングが重要です。

後悔しないためのポイントは以下です。

• 経験豊富な信頼できる医師に相談する
• 自分の理想の歯並び、印象を自分で決定し、医師に相談する
• 骨の状態などを施術前に確認し、起こり得るリスクをしっかりと理解する
• こだわりすぎて、やりすぎにならないよう、医師や周りの人の意見も取り入れる

後悔のない歯列矯正をして、これからの人生を輝かせましょう！