大人の身だしなみのひとつになりつつある、歯列矯正。インターネットの広告などもかなり増えて、興味が湧いている方も日々増えています。
しかし、保険外の自費診療になるため、『なんだか高そうだからやめておこう』と諦めてしまってはいませんか?
自費診療は各歯科医院が独自に価格を設定できるため、金額は様々かつ高額です。
しかし、地域や立地で傾向がありますし、全国的な平均値はもちろんあります。諦める前に、治療費の相場をチェックしてみましょう。
矯正の種類 | 費用相場 |
---|---|
ワイヤー矯正(表側) | 60万〜100万円程度 |
ワイヤー矯正(裏側) | 100万〜150万円程度 |
ハーフリンガル矯正 | 60万〜100万円程度 |
部分矯正 | 10万〜50万円程度 |
マウスピース矯正 | 80万〜140万円程度 |
ひだまり歯科クリニック院長 飛田逹宏
【経歴】
- 平成15年 大阪大学歯学部 卒業
- 平成19年 大阪大学大学院歯学研究科卒業 歯学博士
- 平成19~22年 大阪市内の歯科医院にて勤務
- 平成22年6月 兵庫県芦屋市に、ひだまり歯科クリニック 開業
ひだまり歯科クリニックでは、来院された患者様に丁寧な説明を心掛け、納得頂いた上で治療を行い、患者様にも積極的に治療に望んでもらうとともに、患者様が満足してもらえる治療が提供できるよう、最善を尽くしております。
目次
矯正の費用相場まとめ
ワイヤー矯正(表側)
60万〜100万円程度です。
ワイヤー矯正は、歯列を整えるために歯の表側に装置を取り付ける矯正方法です。
この方法は一般的で、症状や治療の期間によって費用が異なります。軽度の歯並びの問題から重度の矯正まで、幅広い症例に対応できます。
ワイヤー矯正(裏側)
100万〜150万円程度です。
裏側からのワイヤー矯正は、歯列の裏側に装置を取り付けて治療を行う方法です。
見た目に装置が目立たないため、美容的な要望を持つ方に適しています。治療がやや複雑であるため、費用が表側矯正よりも高くなることがあります。
ハーフリンガル矯正
60万〜100万円程度です。
ハーフリンガルワイヤー矯正とは、ワイヤーを表に着けるところと、裏側に付けるところが混在するワイヤー矯正法です。
例えば、上の歯列は裏側から、下の歯列は表側にワイヤーを着けることで、裏側矯正よりも費用を抑えつつ見た目に配慮することが可能です。
適応症例は表側からのワイヤー矯正よりも狭くなります。費用は治療の範囲や難易度によって変動します。
部分矯正
10万〜50万円程度です。
部分矯正は、特定の歯や歯列の一部分を対象にした治療です。
全体の歯並びが問題ではなく、局所的な修正が必要な場合に適しています。治療の範囲によって費用が異なり、症状の軽重に応じて価格が設定されます。
マウスピース矯正
80万〜140万円程度です。
マウスピース矯正は、透明なプラスチックのマウスピースを装着し、歯の移動を促進する方法です。
目立たない装置であるため、外見を気にせずに治療を受けられます。症状の複雑さや治療期間によって費用が変動します。
矯正の流れとかかる費用について
歯列矯正は一朝一夕で行われるものではなく、平均2年〜3年ほどの長い期間をかけて行われます。細かく内訳を見ていきましょう。
流れ | 費用 |
---|---|
初診 | 3,000〜4,000円 |
カウンセリング | 無料〜5,000円 |
矯正中の毎月の費用 | 3,000〜20,000円 |
矯正後の費用 | 10,000円 |
初診 3,000~4,000円程度
矯正治療を受けたい歯科医院が決まったら、まずは電話やインターネットで予約をして口腔内の状況をチェックしてもらいます。
この時点では保険内の診療となる場合が多く、3,000円〜4,000円ほどになります(3割負担の場合)。
虫歯や歯周病があると矯正治療に影響が出ますので、まずは口腔内を健康かつ清潔にすることから始めます。
虫歯がある場合、虫歯治療と並行して矯正治療を行うことができますが、被せ物や詰め物をするタイミングやその種類の選択、矯正器具の型取りをするタイミングなどが通常と変わってきます。
矯正を担当する歯科医師と虫歯の治療を担当する歯科医師が異なる場合は、すべての予定をすり合わせる必要がありますので、しっかりとチェックしてもらいましょう。
カウンセリング 無料〜5000円程度
矯正治療の相談やシュミレーションを無料で行う歯科医院は多くあります。
初診時に出来る場合もありますし、別日になる場合もあります。歯科医院によってスケジュールが異なりますので、予約の際に問い合わせておくと安心です。
費用がかかる場合はほとんどが自費診療になりますので、平均して5000円程度が相場です。
ワイヤーやマウスピースなど、矯正器具に希望がある場合はそのやり方で矯正が可能かどうか、期間はどのくらいになりそうか、通院と支払いのスケジュールなどなど…気になることはなんでもお聞きください。
矯正中にかかる毎月の費用 3,000〜20,000円程度
矯正中にかかる毎月の費用は患者様ごとに大きく幅があります。それは、矯正器具の料金を分割するかしないかでかなり差が出るからです。
内訳としては、まず【再診料】です。こちらは3,000円〜5,000円が相場です。これが1年〜2年くらいの期間、毎月かかります。それに追加して、カウンセリング後に行う矯正にかかる検査や診断のための【検査料】や【診断料】がそれぞれ10,000円程度かかります。
この工程を経て、矯正器具の料金を分割する場合に月々の分割料金の請求が再診料に追加されるスケジュールが一般的です。
もし、矯正器具の料金を一括で支払える場合は月々の支払いは再診料のみになります。
中には、再診料も含めて【矯正治療代】として一括で支払いができ、初めにまとめて支払いすることで、月々の窓口の支払いを無しにするというやり方を採用している医院もあります。
このように、支払いのスケジュールは歯科医院と個人でかなり幅がありますので、こういったことも初めのカウンセリングで確認しておきましょう。
矯正後にかかる費用 10,000円程度
歯が綺麗に並んだら、その歯並びを固着させるための【保定装置(リテーナー)】が必要です。これはおおよそ10,000円が相場です。
参考:インビザラインのリテーナーとは?いつまでつける?種類と特徴を解説
まとめ
治療とそれに伴う支払いの流れをみてきたことにより、ぼんやりとしていた歯列矯正治療の輪郭が少しみえたようでしたら、幸いです。
いきなり『100万円です』といわれると戸惑いますが、細かくみていくと少し可能性を感じられるかと思います。
改めておさらいをしてみます。
- 相談・シュミレーションは無料の医院が多い
- 毎月約5,000円の再診料がかかる
- 矯正器具本体の支払いは分割可能
都会と田舎の医院を比べると、都会にある医院の方が相場が高くなる傾向にありますが、長期間に渡る治療には通いやすさなども重要です。
単に金額だけに捉われず、緊急時の対応をしてくれるかどうかなど、総合的にみることが相性のよい医院選びに繋がります。
生涯にわたって効果の出る治療が、歯列矯正です。綺麗で健康な歯と共にあるこれからの未来を想像してみませんか?
コメント