「インビザライン中の食事で注意することは何があるの?」
などと気になる方もいるでしょう。
マウスピースを装着したまま食事をしてしまうと隙間から食べたものが入り込んで不衛生になったり、破損したりなどリスクを伴うことで治療に影響が出てしまいます。
マウスピースを外していても食事や飲み物に注意するべきものもありますので、控えた方がよいものや食後のケアについても解説していきますのでチェックしておきましょう。
万が一、装着したまま食事をしてしまっても早い段階で対処できれば治療に影響が出ることを防げますので注意事項も含めて把握しておくことが重要です。
ひだまり歯科クリニック院長 飛田逹宏
【経歴】
- 平成15年 大阪大学歯学部 卒業
- 平成19年 大阪大学大学院歯学研究科卒業 歯学博士
- 平成19~22年 大阪市内の歯科医院にて勤務
- 平成22年6月 兵庫県芦屋市に、ひだまり歯科クリニック 開業
ひだまり歯科クリニックでは、来院された患者様に丁寧な説明を心掛け、納得頂いた上で治療を行い、患者様にも積極的に治療に望んでもらうとともに、患者様が満足してもらえる治療が提供できるよう、最善を尽くしております。
目次
食事中はマウスピースを外す
インビザラインのマウスピースは1日20時間以上装着しなければなりません。
残りの数時間は食事と口腔ケアの際のみ外すことになっています。
外さないまま食事をすることで虫歯や歯周病が悪化するなどの様々なリスクを伴うため、必ず食事の際はマウスピースを外しましょう。
以下では、リスクについて解説していきますので注意深く使用することが大事です。
アライナーの破損やひび割れ
アライナーは、約0.5mmの薄さのため、装着したままで食事をすると、破損したりひび割れたりしてしまう原因となります。
早めに気付いて外せばリスクは回避できますが、食事の前は必ず外して専用のケースに保管しておきましょう。
アライナーに飲食物の色素が付着する
アライナーを装着したままで色素の強い食べ物などを摂取してしまうと色素がマウスピースに移ってしまいます。
見た目が汚れてしまうだけではなく、衛生的にも良くないものです。
特に、カレー類やトマトソースを使用した料理などは、着色しやすいので気をつけましょう。
アライナーを装着しているときに、口に入れて良いものは、水または炭酸水などの無色透明で色素や糖分が無いものが好ましいと言われています。
インビザライン矯正中に控えた方がよい食事
インビザライン矯正中に控えた方が良いものは以下の6つになります。
- 糖分が入っているもの
- 色素が強いもの
- 熱いもの
- 硬いもの
- 粘液性があるもの
- 繊維が多いもの
食事はもちろんですが、飲み物の場合でも水や炭酸水以外はマウスピースを外して飲むようにしましょう。
飲み物でも装着したまま口に含んでしまうと、砂糖が入ったジュースなどは虫歯のリスクを高めたり、色素が強いものはマウスピースに色素が沈着してしまうリスクがあります。
アライナーを装着している時の飲み物は「水」「炭酸水」のみということを守りましょう。
インビザライン矯正中の食後のケアについて
飲食した後は、外していたマウスピースを再装着しなければいけません。
マウスピースを装着する前には、できるだけ歯磨きやフロス、歯間ブラシ、うがいなどをしてから装着します。
食後の口の中は、歯の表面や歯間などに食物残渣が多く付着している状態ですので、口腔ケアを行ってから再装着しましょう。
マウスピースの清掃方法
- 流水下で洗う(水かぬるま湯)※熱湯で洗うと変形するため厳禁!!
- ブラシなどで汚れを取り除く ※歯磨き粉は使用しない!
マウスピースを洗わずそのまま装着すると、唾液と食物残渣などの汚れで細菌が増殖し、虫歯や歯周病になる可能性があります。
マウスピースを常に清潔な状態を保つために、外したときは、必ず洗浄しましょう。
ブラシを使用する際に、歯磨き粉を使用すると、研磨剤が入っているため、マウスピースに細かい傷が付いてしまいます。
マウスピースに雑菌が繁殖しやすい環境となるため、できれば歯磨き粉は使わずに流水下で洗いましょう。
マウスピース専用の洗浄剤もありますので、2. 3日に1回は洗浄剤に漬けることで清潔に保つことが出来ます。
洗浄剤は、目に見えない細菌の増殖を抑えられるので、普段から使用することをオススメします!
口腔ケアの手順について
インビザライン矯正中は、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや糸楊枝、歯間ブラシなどを駆使して、磨き残しのない清潔な口腔内を保つことが重要です!
基本的な手順は以下の通りです。
口腔内の食渣をある程度、浮かせて掃除しやすい環境にします。
歯間の大きさにあわせて使い分けます。
ヘッドの小さめのものやワンタフトブラシなどを使用します。
口腔内に残ったものを洗い流します。
歯ブラシについて
歯ブラシはヘッドが小さめのもので、毛先の硬さはふつうがベストです。
ブラシの形状はフラットで、ナイロンの材質でOKです。豚毛などの歯ブラシもありますが、乾きが悪く不衛生になりやすいため、オススメはしません。
持ち方は鉛筆握りが適度な力加減で磨きやすいです。
デンタルフロス(糸楊枝)について
糸楊枝は丁度、使いやすい長さにホルダーが付いているため初心者には使いやすいでしょう。
デンタルフロスは糸だけのもので自ら使用しやすい長さに切って使います。
20〜30cmほどで切り離して、両端を中指に巻きつけて中央部分を人差し指と親指で挟んで2〜3㎝ほど空けて使用します。
親指を軸にして歯間にスライドさせながらノコギリのような前後の動きで汚れを掻き出しましょう。
ただし、ブリッジ部分やワイヤー矯正部位などは使用できませんので、その場合は歯間ブラシを代用します。
歯間ブラシについて
歯間ブラシは、歯間の太さに合わせて大きさも色々ありますので事前にサイズの確認をしておきましょう。
最近は、ラバー(ゴム)製のものもありますが、使いやすいものを自分で選んでも大丈夫です。
マウスピースをつけたまま食事してしまった場合
食事の際は、かならずマウスピースを外しますが、どうしても外せない環境や、外すのを忘れたまま食事を摂ってしまった場合の対処法について説明します。
- 口腔内を観察する
- マウスピースの破損や歪みがあるか確認する
- 担当歯科医師に相談する
まずは、口腔内に傷がついていないか?マウスピースの破損した欠片が残っていないか?
口の中をよく観察してみましょう。
マウスピースに破損や歪みが生じると矯正する力が弱まってしまうため、早目の修理か再作成が必要となります。
現状を担当歯科医師に相談し、早急に対応できるようにしましょう。
まとめ
インビザライン中は食事の際に注意すべきポイントがあります。
- 食事前にはマウスピースを必ず外しておく
- 食事の内容として硬いものや粘り気のあるもの、熱いものや色素が強いものなどは避ける
- 食後のマウスピースのお手入れや口腔ケアは必須である
以上の点に注意しながら食事をしていても、つい、うっかり装着したまま食事してしまった場合は早めの対処で回避できることもあります。
わずかな変化でも気になることがあれば担当歯科医師に相談し、アドバイスや指示を受けることで円滑に治療が進められるでしょう。
コメント