ナイトガードの歯軋りへの効果｜使い方と料金について

朝起きた時、きちんと眠ったはずなのに身体が疲れていたり、肩こりがあったり、顎が痛かったりしませんか？

もしかしたら、それ…寝ている間に歯ぎしり、噛み締めをしているからかもしれません！

歯ぎしりは寝ている間に起こるため、自覚症状を認識しづらく見逃しがちです。自覚があったとしても、自分の意思では中々辞めることが出来ません。

そんな時は、【ナイトガード】を作って使うことで、様々な害を取り除くことが出来ます！

ナイトガードとは

ナイトガードは、就寝時に付けるマウスピースのことです。硬さや厚みがいくつかあり、症状や歯ぎしりの強さによってカスタマイズします。

保険が適用されるため、経済的にも使用しやすい医療器具と言えるでしょう。

ナイトガードの使い方

ナイトカードは基本的に、上の歯に付けて使います。ナイトガードを付けたまま食事は出来ませんが、簡単な水分補給なら可能です。

熱に弱いため、暖かい飲み物よりは常温や冷たい水に留めましょう。

もちろん装着前に歯を磨いて、口腔内を清潔にしてから着用してください。

ナイトガードのお手入れ

ナイトガードは起床時に流水で洗いましょう。中性洗剤(食器用洗剤)で洗っておけば、臭いも気になりません。

乾燥すると変形したり、臭いが出たり、歯石のような汚れが付きますので、少し濡らしたまま蓋付きのケースに保管しましょう。

ドラッグストアなどには、リテーナー(マウスピース)用と書かれたタブレット洗浄剤が販売されています。

臭いや汚れが特に気になる方は、洗浄剤で除菌、洗浄すると良いでしょう。

熱に弱いため、煮沸消毒などはしないようにします。

ナイトガードの効果

歯ぎしりは、自分の体重の2倍〜5倍の力が歯に掛かると言われています。

ナイトガードをすることによって、上の歯と下の歯が直接当たらなくなります。

それによってお互いの歯に掛かる負担を軽減します。また、就寝時は歯ぎしりだけでなく噛み締めをしている方もいらっしゃいます。

歯ぎしりや噛み締めで歯が欠けたり、ヒビが入ったりする事があります。そういったことから歯を守ることがナイトガードの目的であり、最大の効果です。

歯ぎしりや噛み締めによる、寝起きの身体の疲れや睡眠不足の軽減にも繋がります。

歯ぎしりを放置するリスク

歯の摩耗

寝ている間にギリギリ…と歯ぎしりを続けることによって、歯のかみ合わせの面は少しづつ摩耗していってしまいます。

摩耗が進みエナメル質が削られていくと、一層下にある象牙質が表層に現れます。

象牙質が表れると、歯が染みたり、ズキズキと痛む症状が起こります。

歯が欠損する

歯ぎしりで歯が欠けたりした場合、樹脂で詰めたり、金属で補修が必要になることがあります。

また、縦にヒビが入ってしまった場合、抜歯になってしまうこともあります。

顎が痛む

歯ぎしりは顎への負担も大きくかかります。顎関節にも影響があり、顎関節症を引き起こす場合もあります。

歯科医院のマウスピース

どのくらい持つのか？

その素材や厚みと、歯ぎしりの程度によりますが、スタンダードな1.5ミリの厚みの柔らかい素材を使ったとします。

軽度の歯ぎしりの場合、擦り切れはするものの、1年程は穴も空かずに使用出来るでしょう。

これを使って、半年以内に穴が空いてしまった場合は、より厚みのあるものか、硬い素材に変えることが望ましいでしょう。

もし、一部分に穴が空いてしまっても、顎全体で負担が軽減出来れば良いので使い続けることも可能です。

1年〜2年と長く使っていると、黄ばみや汚れが目立ってきますので、気になる場合は作り替えても良いでしょう。

料金は？

通常のナイトガードであれば、保険内の治療に当たるため、約3,000円程で作成可能です。

ただし、1度作成してから半年以内に再製作は出来ない決まりになっています。

まとめ

ここまで、ナイトガードについてのお話でした。

歯ぎしりは中々自分では気付きづらいものです。1度、ご家族に夜中にギリギリ音が聞こえないか、聞いてみてください。

歯科医院での定期検診では、歯の摩耗具合も確認しています。摩耗が認められる方には、ナイトガードの作製をおすすめしています。

歯の摩耗が無いかチェックして欲しい、起床時スッキリ起きられない、顎が疲れやすい、ストレスが溜まっている…などなど、少しでも心当たりが有る方は、まずは定期検診へお越しくださいね。