MENU

インビザラインは何枚目から変化がわかるのか?

インビザライン

「インビザラインは1枚目から効果が出るの?」

「マウスピースは浮いたり外れたりしないの?」

「1枚目は痛みや不快感があるの?」

インビザライン矯正のマウスピース(アライナー)1枚目の使用で効果は、すぐには実感できません。

効果が自分でも分かるようになるには、マウスピース(アライナー)の装着時間や日数が必要となります。

それに加えて、専門の器材や器具を用いることで確実に効果を早めることもできます。

効果が出にくい場合の事例も含めて、その対処方法や、スムーズに治療ができるよう注意すべきポイントを挙げていますので、ぜひ、参考にしてみてください。

記事監修者

ひだまり歯科クリニック院長 飛田逹宏

【経歴】

  • 平成15年 大阪大学歯学部 卒業
  • 平成19年 大阪大学大学院歯学研究科卒業 歯学博士
  • 平成19~22年 大阪市内の歯科医院にて勤務
  • 平成22年6月 兵庫県芦屋市に、ひだまり歯科クリニック 開業

ひだまり歯科クリニックでは、来院された患者様に丁寧な説明を心掛け、納得頂いた上で治療を行い、患者様にも積極的に治療に望んでもらうとともに、患者様が満足してもらえる治療が提供できるよう、最善を尽くしております。

院長紹介ページへ

インビザラインは何枚目から効果がある?

インビザライン矯正前後の写真

個人差はありますがインビザラインは、14〜20枚目辺りで効果が出やすいようです。

インビザライン矯正治療は1ヶ月で約0.5〜1mmずつ歯が移動するため、治療開始後、すぐには効果を実感できにくいでしょう。

インビザラインの交換時期は10日〜2週間です。

 歯並びの症状やマウスピース(アライナー)の使用状況などにもよりますが、平均して4〜5ヶ月を経過した頃から変化を感じられるようになります。

参考記事:インビザラインの症例写真

インビザラインの1枚目からでも効果があるの?痛みもあるの?

インビザラインは1枚目からでも歯が動く効果は多少ありますが、見た目では分かりにくいです。

実感しにくい理由は、インビザラインの1枚の使用で0.25 mmしか動かないためです。

しかし、枚数を重ねるごとに効果を感じることができます。

また、インビザラインの1枚目は装着してから数日、違和感や痛みを感じます。慣れないことや歯が移動する力が加わるため、そのような症状があります。

インビザラインの治療期間はどのくらいですか?マウスピース(アライナー)は何枚必要?

インビザラインの平均的な治療期間は1年半〜3年ほどで、マウスピースの平均使用枚数は40〜50枚です。

治療期間やマウスピースの枚数については歯並びの状態やマウスピースの使用時間、補助器具によって異なります。1つのマウスピースで0.25㎜づつ歯を動かしていきますので、ワイヤー矯正治療の半分ほどのスピードでゆっくりと歯を動かしていきます。

枚数も個人の治療の進め方で違ってきますが、万が一、治療の途中でマウスピースが破損したり、無くした場合でもインビザラインの治療の保証期間の間は、治療の範囲内で保障されます。

しかし、場合によっては追加料金がかかることもあるので治療前に確認しておきましょう。

インビザラインの効果が出にくい人の特徴

インビザラインの治療で日数やマウスピースの枚数を重ねても効果が出にくい人がいます。

歯並びの症例の違いやマウスピースの使用状況によっても効果に違いがでてきます。

ここでは効果が出にくい人の特徴を5つあげてみましたので、スムーズな治療ができるために、以下のことに注意しながら治療の妨げになることを回避しましょう。

装着時間が短い

インビザラインは、マウスピースの装着時間が短いと歯の動きが悪くなる為、効果が出にくいです。

装着時間は1日20時間以上は必要なため、装着時間を守らない場合や、外している時間が長ければ長いほど元に戻ろうとする力が働き、治療が進まなくなります。

できれば歯磨きと食事以外は装着するのが良いでしょう。

関連記事:インビザライン中に歯磨きできない時の対処

マウスピースの交換時期がずれている

シミュレーションの段階で交換時期を決められているにもかかわらず、その指定されている日程がズレたり、長期間、交換するのを忘れていたということにならないように注意しましょう。

マウスピースの交換時期にも個人差はありますが平均して10〜2週間ほどで交換します。

カレンダーやスケジュール帳に忘れないようにチェックしておくと安心ですね。

装着時の不具合

マウスピースを装着しても浮いてきたり、痛くて装着できないなど、不具合を生じることがあります。

マウスピースの装着時にはチューイーという補助器具を使用します。

チューイーは、マウスピースを歯に合わせるため、装着時に数分間ほど噛みしめて使用するソフトチューブです。

しっかり噛みしめてないと浮いてきたり破損するリスクがあります。

正しい使用方法を習得し、装着できているか鏡などを見ながら確認しましょう。

むし歯や歯周病による弊害

虫歯による歯の欠損、歯周病による歯肉の腫れや出血があると、インピザラインが出来なくなることもあります。

インビザラインの治療の途中で虫歯や歯周病が進行した場合、追加で別の治療が必要とされます。よって矯正治療の中断、治療の変更、マウスピースの再作成に繋がりかねません。

歯磨きだけでなくフロスやフッ素ジェルを使うことで予防できるセルフケアが最も重要になります。

設計方法(シミュレーション)のミス

はじめの段階でシミュレーションが違っていたり、設計ミスがあると効果は出ません

インビザラインの治療に準じて装置を使用していてもなかなか歯が移動しない。

アタッチメントの位置がズレている。

マウスピースが装着できない。

など、自分では改善できない場合はシミュレーションの指示などが違う場合もありますので、すぐに、かかりつけの歯科医院にて確認してもらうことをお勧めします。

マウスピース交換を早めることはできるのか?

インビザラインだけではマウスピースの交換を早めることはできませんが、ワイヤー矯正と併用したり、加速矯正装置を使用したり、コルチコトミーといわれる外科処置で早めることができます。

これらを利用することで治療期間が短縮されるので、マウスピースの交換時期を早めることが可能です。

歯科医院によって器材の有無や治療方針で異なるため、あらかじめ治療の選択方法に含まれているものを確認しておきましょう。

ワイヤー矯正と併用

インビザラインはワイヤー矯正と併用もできます。

ワイヤー矯正やアンカースクリューを併用することで歯の移動をより促進できます。

メリットとしては治療期間が早めることが出来ます。

デメリットとしては費用が高くなること、セルフケアが困難になることがあげられます。

費用に関しては100万円を超える場合もあるので先ずは相談してみましょう。

加速矯正装置【オーソパルス(光照射)/アクセルデント(振動)】

オーソパルス(光照射)

「光加速矯正装置」と呼ばれる装置によって治療を早める手段の1つになります。

毎日、数分ほど口に咥えて使用するだけなので簡単です。

歯の動きの促進や動く際の痛みを軽減すると言われています。

マウスピース交換を通常の期間の10日〜2週間より短くなり、3〜4日で交換することができます。

インビザラインの治療期間が数ヶ月〜1年ほど短縮される可能性もあり、効率的に治療が進められます。

アクセルデント(振動)

1日のうちに約20分ほど一定の振動を与えることで、歯周組織を活性化させて、歯が移動するスピードをあげる装置です。光照射よりは少し時間をとられるのがデメリットでもありますが、作用する範囲が広いのはメリットであり、より早く促進できます。

歯科医院によって加速矯正装置にかかる治療費に違いがあるかもしれませんが平均して6万円ほどです。

コルチコトミー(外科処置)

歯の支えとなっている歯槽骨の1部に切れ目を入れることにより、矯正治療中に創部のカルシウム濃度が上昇し、歯の移動がスムーズに動きやすくなります。

患者さんには小手術となるので多少の負担はありますが、このなかでも、より早く短期間で歯が移動しやすいようです。

保険診療の給付対象外の治療になりますが、治療する範囲によっても金額が違ってきます。相場は10万〜40万円程です。

適応であるか、治療費についてなど、治療前にカウンセリングを受けることをおすすめします。

インビザラインで矯正を滞りなく終わらせるポイント

インビザラインの治療がはじまったら。治療の流れに沿って守るべき重要なポイントがあります。

ここでは、インビザラインの矯正治療が滞らないよう終わらせるためのポイントを4つに絞ってみました。

治療前に以下の4つのポイントを把握して治療に臨みましょう。

装置の装着方法、装着時間を守る

治療をスムーズに進めるためにマウスピースの装着時にチューイーを使用して浮かないように噛みこむことでしっかり装着し、装着時間を1日20時間厳守しましょう。

インビザラインは、1日20時間のマウスピースの装着時間が必要なので食事や歯みがき以外は、ほとんど装着します。

また、装着時には補助器具のチューイーを使用して浮かないようにすることで破損するリスクをなくせます。

装置の管理、保管、お手入れをきちんと継続する

通常はケースに入れて保管します。マウスピースを外した後は、きれいに洗って定期的に専用の洗浄剤にて消毒します。

変形する原因として、熱湯で洗ったり、塩素系の消毒薬に漬けたり、日光のあたる場所に長時間、置かないようにしましょう。

自分の歯の清掃、セルフケアを念入りに

歯科衛生士指導のもと、歯みがきをしっかり継続しましょう。

歯間の清掃には歯間ブラシやフロスを用いることで細部まで清掃できます。

最後に歯にフッ素ジェルを塗布してマウスピースを装着することで歯をコーティングしてくれるので虫歯予防になります。

医師の注意事項をしっかり守る

それぞれに治療の進め方や治療方針がありますので、指示された時間や日数を厳守しましょう。

途中、外れたり、壊れたりなどの不具合がある場合はすぐに相談してください。

定期的なメンテナンスをしっかり受けましょう。

まとめ

インビザラインで使用するマウスピース(アライナー)の使用枚数はそれぞれ違いがあり、歯が移動する変化が分かるのは、ほぼ14〜20枚ほどで実感できます。

1枚で0.25mm移動するので14〜20枚だと3.5 mm〜5.0 mm移動することになりますので、見た目にも分かりやすくなります。

インビザラインの治療期間を早めたい場合は、ワイヤー矯正との併用、光照射加速装置、振動加速装置、外科処置による選択肢があります。メインテナンスの回数、治療にかかる費用など各歯科医院での取り扱っている治療方法をあらかじめ確認しておきましょう。

インビザラインの効果が出にくい場合は、指示通りの自己管理が出来ているか?装置や器具に問題は無いか?万が一、問題がある場合は直ちに医師に相談し、円滑に治療が進められるようにメインテナンスを定期的に受けましょう。

インビザライン治療は通院回数も1か月半〜2か月に1回と少なく、1か月に1回通院しなくてはならないワイヤー矯正と比べて、半分ほどのスピードでゆっくりと進めることができます。

しかし、注意事項はしっかりと守り、自己管理と定期的なメインテナンスを受けることで滞りなく治療を終わらせることが最も重要になります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

PAGE TOP