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虫歯がくさい原因と自分でできる応急処置について

虫歯がくさい

マスクを付けた時、自分の口臭について不安になる時はありませんか?

また、朝起きて『あれ?』と思うことがあるかもしれません。

とはいえ、家族や友人には聞きづらく、1人で放っておいたりはしていませんか?

実はそれ…虫歯の臭いかもしれません!!

記事監修者

ひだまり歯科クリニック院長 飛田逹宏

【経歴】

  • 平成15年 大阪大学歯学部 卒業
  • 平成19年 大阪大学大学院歯学研究科卒業 歯学博士
  • 平成19~22年 大阪市内の歯科医院にて勤務
  • 平成22年6月 兵庫県芦屋市に、ひだまり歯科クリニック 開業

ひだまり歯科クリニックでは、来院された患者様に丁寧な説明を心掛け、納得頂いた上で治療を行い、患者様にも積極的に治療に望んでもらうとともに、患者様が満足してもらえる治療が提供できるよう、最善を尽くしております。

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虫歯ってどんな臭い?

虫歯の臭いはよく、生ゴミの臭いと例えられます。硫黄臭(たまごの腐ったような臭い)を放つ時もあります。

虫歯による口臭のことを「病的口臭」と呼びます。

病的口臭とは?

鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、むし歯(う蝕)、歯垢(しこう)「歯の周りに付く細菌の固まり」、歯石、舌苔(ぜったい)「舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり」、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。

口臭がひどい|日本口腔外科学会

虫歯がなぜ口臭の原因になるのか

  • 食べかすが分解される際に発生するガス
  • 神経が腐ることによる腐敗臭
  • 歯の根に溜まった膿

虫歯は、食べかすなどを主に栄養にして分解します。虫歯で開いた穴に食べかすが溜まり、それを細菌が分解する時、いや〜な臭いを放ちます。

歯が虫歯に侵されて、どんどん進行すると、歯の神経は腐ってしまいます。この腐った神経からは腐敗臭がします。

こういった歯を処置するとき、この臭いがあるかどうかも治療の進行度をはかる指標に出来るくらいの特徴です。

また、虫歯によって歯の根に膿が溜まると、歯茎にニキビのような白いでき物が出来ることがあります。

これは、溜まった膿の出口になっており、そこから膿の臭いが出ることで口臭の原因になります。

虫歯が臭い時の応急処置

虫歯による口臭は虫歯を治療しないことには改善できませんが、そうも言ってられない状況もあると思います。

以下の対応はあくまで応急処置です。虫歯以外の口臭要因を抑えるという意味なので根本的な解決には繋がりませんが、エチケットとしての参考までに。

  • 口腔内の乾燥を防ぐ
  • ブラッシング
  • マウスウォッシュ

口腔内の乾燥を防ぐ

口腔内が乾燥していると、虫歯菌の活動も活発になるため、こまめに水分を口に含むと良いでしょう。

注意点として、この水分に糖類が入っていると、虫歯菌の栄養になってしまうため、ミネラルウォーターや白湯などにします。

また、お茶に入っているポリフェノールは唾液の分泌を抑制する働きがあるため、控えることをおすすめします。

ミント味のガムを噛んだり、レモンや梅干しなどを食べて唾液の分泌を促すこともひとつの手です。

唾液は口腔内環境を整えてくれる働きがあるため、虫歯菌の増殖を抑えてくれる効果があります。

ブラッシング

歯ブラシを使用して歯表面のプラークや食べかすを丁寧に除去することで、虫歯の原因となるバクテリアの増殖を抑え、口臭の発生を防ぎます。

特に、歯と歯茎の境目や歯間など、バクテリアが溜まりやすい部分の清掃に注意しましょう。

また、ブラッシングは食後すぐよりも、就寝前と起床後をしっかりやることが口臭予防には効果的です。以下の記事に解説していますので参考にされて下さい。

マウスウォッシュの使用

マウスウォッシュで口をゆすぎ、さっぱりとさせておくことも応急的に口臭を和らげる効果があります。

簡単にお口の隅々まで殺菌効果を行き渡らせることが出来るので一時的な口臭防止として役立ちます。

日頃からブラッシングの前や後にデンタルリンスでゆすいでおくと、歯ブラシがどうしても届きづらい場所の歯にとって虫歯予防効果にもなります。

以下の記事でマウスウォッシュについて詳しく解説しています。当院で取り扱っているマウスウォッシュも紹介しているので、ぜひご覧ください。

虫歯は歯科医院で治療

虫歯による口臭は、その虫歯を治さなければ根本的な解決にはなりません。

臭いが気になってしまうということは、ある程度大きい虫歯であることが予測できます。

ある程度の大きな虫歯は、神経を取る処置が必要になる場合があります。

神経を取った歯は、神経のある歯よりも脆くなり、総合的な寿命が短くなります。

また、1度神経の治療をした歯でも、根の先にまた膿が溜まったりして再治療を余儀なくされることもしばしばです。

臭いがするほどの虫歯を放っておくことは、口臭だけでなく、その歯茎やとなりの歯などの口腔内全体だけでなく、全身に渡って悪影響を及ぼします。

虫歯は自然に治癒することがない病気です。1度虫歯になってしまった歯はその部分を取り除き、別の材料に置き換えなければ、臭いや痛みが消えることはありません。

病的口臭は歯科医院を受診し、適切な治療を受けることでしか改善出来ないのです。

まとめ

いかがでしたか?これまでをまとめてみますと、以下の通りです。

  • 虫歯による口臭は、「病的口臭」と呼ばれる
  • 病的口臭は、その疾患を治さなければ改善しないため、歯科医院で治療を受ける
  • 応急処置として、唾液の分泌を促したりして口腔内の乾燥を防ぎながら虫歯の進行を出来るだけ遅めるようにする

虫歯による口臭を防ぐためには、定期検診で歯科医院を定期的に訪れることが最も大切です。1〜2年に一度はレントゲンを撮影してもらい、歯と歯の間など、見えづらい所に虫歯が隠れて居ないかもチェックしてもらいましょう。

毎日爽やかで健康に過ごしていくためにも、早速定期検診の予約をとってみましょう!

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